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下関で実践する
イギリス式の子育て

「家族の時間を、とにかくハッピーに」~下関で実践するイギリス式の子育て

イギリス出身の藤永ダロさんは2009年に来日し、現在は下関市にて妻・妙香さんと3人のお子さんとともに暮らしている。山口県の魅力や子育てへのこだわりを聞いた。

――ダロさんが日本に来た経緯は?

英国から移住してきた 藤永 ダロさん
英国から移住してきた
藤永 ダロさん

昔から日本に関する本をよく読んでいて、大学で日本文化について学んだことで、より興味を持つようになりました。大学2年生の夏休みには、愛知県にて3カ月間の語学留学をしました。

再び日本に来たいと思い、日本政府が主催するJETプログラム(語学指導等を行う外国青年招致事業)に募集したところ、ALT(外国語指導助手)として日本で働くことが決まりました。

――なぜ下関での勤務だったのでしょうか?

イギリスでは大都市圏に住んでいたので、日本では正反対の「田舎」に住みたいという希望を出したら、下関を紹介されました。実際に下関に来てみると希望通りで、田園風景が広がり、とてもいいところだと思いました。

自宅近隣にある長正司公園
自宅近隣にある
長正司公園
豊田町の風物詩であるほたる船
豊田町の風物詩である
ほたる船

コンピュータのスキルを生かし、地元の会社に就職

「当初は1年でイギリスに帰るつもりだった」というダロさん。妙香さんというパートナーと巡り会ったこともあり、すでに下関に住んで8年以上が経つ。新しい仕事も見つけることができた。

――お二人が知り合ったきっかけは?

私は下関出身で、アメリカやヨーロッパで留学した後、地元に戻って外国語教室を開いていました。そこに彼が英語講師としてやってきたのがきっかけです。

妙香さんが運営する英語教室「英語のえどぅ」
妙香さんが運営する英語教室
「英語のえどぅ」
下関出身で英語塾を経営する 藤永妙香さん
下関出身で英語塾を経営する
藤永妙香さん

――ダロさんの現在のお仕事は?

下関にあるメーカーで、プログラマーとして働いています。大学ではコンピュータ工学を学んでいたので、勉強したことを生かせる会社がたまたま下関に見つかって幸運でした。現在は育児休暇を取って子育てに専念していますが、間もなく復帰する予定です。

――今の住まいはどのようにして決めましたか?

子供が伸び伸びと遊べるように、広い庭があること。それから職場から通える距離にあること、という条件で探しました。ちょうどいい場所に、とても安く戸建を手に入れることができました。DIYでリフォームしたり、家庭菜園をしたりして楽しんでいます。

結婚式を挙げた長門の海辺のホテル
結婚式を挙げた
長門の海辺のホテル
ダロさんがDIYでリフォームした子供部屋
ダロさんがDIYで
リフォームした子供部屋
藤永さん夫妻

食事、買い物、温泉まである道の駅「蛍街道 西ノ市」

道の駅「蛍街道 西ノ市」

藤永家がよく訪れる、近所の道の駅。地元野菜の販売はもちろん、レストランや喫茶店、温泉もある充実ぶりだ。

初夏には道の駅発着の「ホタル船」ツアーが開催される。

日本には子育てしやすい環境がある

育児休暇を取って3人の子供の育児を楽しんでいるダロさん。イギリスと日本、両国の子育て環境や考え方の違いを感じることも多いという。

――日本で子育てをしてみていかがですか?

日本は子育てがしやすいと思います。例えば日本では認可保育園の保育費は1人当たり月1万円くらい。イギリスの都市部で保育園に通わせたらその10倍くらいします。

また、イギリスにも男性の育休制度はありますが、収入がゼロになってしまうので、利用する人は多くありません。日本では育児休業給付金があるので、男性も育休を取りやすいですね。イギリスの友だちにもうらやましがられます。

それからイギリスでは医療費が無料ですが、病院の予約が2週間先まで取れなかったり、窓口での平均待ち時間が4時間以上だったりと、充実しているとはいえません。日本は病院が多く、妊婦検査や乳幼児の検査も手厚く受けられるので安心です。

――逆にイギリスの方がいいと思うところは?

子育てに対する考え方ですね。日本では決まった考え方があって、それ以外は許されないような雰囲気があります。子育てに関する本を読んでも、どれもだいたい同じような内容です。

イギリスでは子育ての考え方は様々で、決まったものはありません。日本の子育てももっと多様でいいのでは、と思います。

ダロさん

――藤永家の教育方針は?

「いつも楽しく、みんなハッピー」ってことですかね。子育てができる時間って、人生のなかでわずかしかありません。せっかくの貴重な時間なんだから、楽しく笑って過ごしたい。

もちろん、遊んだら片付けるとか、宿題を先にやるとか、生活習慣を身につけさせることは大事ですが、厳しく叱ったりするのは好きじゃありません。いつも楽しく、というのがすごく大事です。

「すみっこって、住みやすい。」
本州のすみっこ、下関で暮らす

下関市は、都市と田舎、歴史、美食など、すべてのバランスが程よく住みやすい街と言われている。都市圏へのアクセスも良く、新下関駅から博多までわずか28分。

また、移住窓口を開設し、専任の相談員が、就業から住まい、移住支援など幅広い相談にワンストップで対応している。

「住まいる★下関」移住総合窓口

TEL:083-242-0500
(受付10:00~18:30、火曜日定休)

下関市は、田舎と都会のバランスがちょうどよい街

自身が8人兄弟の長男だというダロさん。これからさらに子供をもうけ、自分も大家族を築きたいと語る。

――子育て以外で、イギリスと日本の違いを感じるところは?

イギリス人はよく皮肉やブラックジョークを言いますが、日本人には皮肉が通用しないので、話す時に気を使い、疲れることもあります。そんな時はイギリス人の友だちと話して皮肉を言い合い、充電しています(笑)

――改めて山口県のいいところはどこですか?

山や海など自然がたくさんあるところ。子育てするにはとてもいい環境です。それに車でちょっと行けば街に出られて、必要なものは何でも揃います。

都市と田舎のバランスがちょうどいいです。食べ物もおいしい。

――これからやりたいことは?

仕事では、会社が海外との取引拡大を目指しているので、貢献していきたいです。私生活では、あと2、3人子供が欲しいですね。

藤永さん家族
2017/4/18 Neojapan
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